このスケール、ぱっと見スケールというより、ガジェットのようなデザイン。ミニマルだが機能的で、コーヒーの抽出をワンランクアップしてくれる優れもの。
ミニマルなデザイン
『acaia(アカイア)』はアメリカ発のコーヒー器具ブランド。このPEARLシリーズは、クラシックホワイト・クラシックブラック・ピッチブラックの3種類。クラシックブラックとピッチブラックの違いは、天板のふちがシルバーになっているかどうか。私は全面ブラックが良かったので、ピッチブラックを選択。
- 本体寸法 幅160mm 長さ160mm 高さ32mm
- 最大容量 2000g
- 最小重量 0.1g
ハリオのV60スケールと比較すると、V60の方がスリムに見えるが、PEARLも比較的コンパクトにまとまっている。
見やすいデジタル表示
表示するLEDが明るく、おまけに本体がブラックなのですごく見やすい。使用場所の明るさに応じて、輝度設定も1~4段階で設定可能なのでありがたい。ボタンは接触反応式だが、音が出るため押し忘れがない。音のon/offももちろん設定可能。
用途によって選べる5つのモード
PERALには表示を異なる5つのモードから選択できる。重さだけを量るだけのモードや、ドリップする際にお湯を注ぐと自動でタイマーが計測開始するモード、エスプレッソを抽出する際に使用する、ポルタフィルター用のモードなど使う人のニーズに合わせてサポートしてくれる。
- 計量モード
- デュアル表示モード
- プアオーバー自動開始モード
- ポルタフィルターモード
- 飲料モード
本体左に電源ボタン、右に”T”と表示されているのが0表示ボタン。最初電源が入っていない状態で、電源ボタンを長押しすると、表示が”SET”と表示される。”T”を押していくことでそれぞれのモードのon/offを選択することができる。
私が気に入っているのが、プアオーバー自動開始モード。お湯を注ぐと自動でタイマー計測してくれるもので、デジタル表示には”水滴マーク”がつく。これが本当に楽。
いままで、お湯を注ぐ直前にタイマー開始ボタンを自分で押していたため、計測に少しラグがあったり、計測ボタンが押されていなかったりということがあったが、それが解消された。
お湯の流速を表示するインジケータ
お湯を入れる速さも、美味しいコーヒーを淹れるのに大事な要素。
お湯を注ぐと、タイマーと量表示の上にドットで現在の流速が表示される。所々対に一段明るくなっているドットが、2.5g/秒・6.5g/秒・9.5g/秒・11.5g/秒を示しており、正しい流速に導いてくれる目安になっている。長くコーヒーを淹れていると、自分で大体の流速がつかめるのかもしれないが、なかなか難しいので、こうしてサポートしてくれるのは非常にありがたい。
注意点
使用する際に、2つ注意する点がある。
- 本体の天板に薄く貼ってある透明なフィルムははがさないこと。
- コーヒー抽出時は付属のシリコンパッドをつけること。
まず、初期状態でスケールに”CAUTION”と書かれたシールが貼ってある。このシールははがして良いのだが、そこに”透明保護フィルムが貼られているのではがさないように。損傷を防ぐため、熱いものを計量皿に直接置かないこと。”と記載されている。
付属品にサーバーを置くためのシリコンパッドがついているので、それを活用する。おそらく、『FELLOW』のダブルウォールサーバーのように外側が熱くならなければ、シリコンパッドは必要ないのではと思うが、行う際は自己責任でお願いします。
以上、『acaia』のコーヒースケールを紹介しました。機能性とデザイン双方が見事にバランスよく作られています。私としては、欲しかった機能が十二分に入っていました。やはりイチオシのポイントとしては、カスタマイズの高さですね。
PEARL以外に、PEARL MODEL S、(PEARLよりもプロフェッショナルな仕様)、LUNAR(エスプレッソ用に向けた仕様)があるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
コーヒースケール – Acaia JP Web Store ー公式サイトー
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