多くのカフェでよく見かける、黒いボディに赤いブランドロゴのコーヒーミル「マールクーニックEK43」。新たにコンパクトになって家庭用として販売された「X54」をご紹介。
なぜマールクーニックを選んだのか
「マールクーニック」はドイツの業務用コーヒーグラインダーブランド。多くのカフェで使用されているブランドだ。
私は今まで電動ミルは、カリタ「NEXTG2」を使用していた。ただ、メッシュのばらつきが気になるのと、細引きが出来なかったので、新たな電動ミルを探していた。
- 今後エスプレッソも練習していきたいので、エスプレッソ~ドリップまで幅広く対応していること。
- ポルタフィルターをセットした際、指定した量を自動で挽けること。
- デザインがかっこいいもの。
「OPTION-O」のLagomP64や「Varia」のVaria VS3などいろいろと検討していたが、マールクーニックから家庭用も出ていることを知り、条件・値段ともにぴったりだったので購入した。業務用をもともと手掛けていることも大きな理由の1つだ。
マールクーニックのアイコン的存在
下の「EK43」というモデル。マールクーニックのアイコン的な存在で、値段と大きさが共に業務用レベルでなかなか手が出せない…。
かっこいいなと思いつつ、悩んでいたところ家庭用「X54」のモデルを知った。
シンプルでシックな装い
業務用ミルがぎゅっとコンパクトになったような外観。非常にシンプルにデザインされていて、置き場所を選ばないのが良い。最初、ネットでしか見てなかったときは本体の質感が「プラっぽい?」と思いましたが、実物はステンレスでマットブラック加工がされているためかっこいい!(※ホッパーと本体のついている部分など一部プラスチック製になっています。)また、ブランドロゴもモノクロになってるほか、パーツのブラックとシルバー割合が絶妙で、本当に立ち姿に惚れ惚れします。
”赤いロゴマーク”じゃないけど、これはこれでかっこいい。
電源ボタンは本体後ろに。
主な同梱物は、本体・ホッパー・ドリップコーヒーモジュール・コーヒーコンテナ・プラグアダプター・取扱説明書。
カラーはブラック・ホワイト・クロームの3種類。クロームも結構かっこいい。
操作は液晶パネルで
最大4つまで好みの挽く時間を設定保存できる。また、マニュアルモードもあるため、予め必要な豆を量って挽くことも可能。実はこのミルを購入する際にホッパーの大きさが気になっていた。私は豆をキャニスターで真空保存し、その都度挽きたい派なので、このようにマニュアルモードがあるのはありがたい。もちろんホッパー容量が500gなので、たくさん入れておいて、設定した時間で必要な量だけ挽くこともOK。
優れた静音性と均一な挽き目
カリタネクストG2も使用していてかなり静かだと感じていたが、X54はそれと同等かそれよりも静かであると感じた。駆動音が静かだし、早く挽くことができるので全体的に静かになるのだろう。
また、メッシュも均一になっていてすごく満足している。ただ全体的にエスプレッソ~細引きまでの挽き目範囲が広いように感じた。メモリ15~25までがメーカー推奨のドリップコーヒー粒度になっているが、最大の25でもやや細いように思った。なので、ドリップする際は26~30の間で調整すると良いかも。また裏を返せば、エスプレッソを作る際には調整の幅が広いということでもある。(※下記の写真はそれぞれ異なる豆です。)
やはり、挽き目が安定したことで、普段入れるコーヒーも美味しいように感じた。今後エスプレッソマシンで使用していくのが楽しみだ。
ポルタフィルターとドリップの2WAY
用途に応じてポルタフィルターを置くスタンドは本体横のボタンを押しながら、取り外して交換可能。
ポルタフィルタースタンドがついている場合、ポルタフィルターを押し込むと挽き始めのスイッチを押せるようになっている。
ただ、用途に応じてこれをつけ外しする必要があるのが少し気になるかな…。ポルタフィルタースタンドにドリップ用の粉受けがセットできたらすごく良かったかも。(まぁ、お店みたいに頻繁に様々な種類を作るわけでないし、慣れれば問題ないかな。)
もちろん下のトレー外せます
マグネット式でトレーは取り外し可能。簡単に清潔に保つことができる。
気になったところ
- 挽き刃のメンテナンス
メーカー推奨のメンテナンス方法としては、ミル専用の洗浄剤(穀物でできたタブレット状のものを入れ、挽いて掃除する)を使用すること。洗浄剤を挽いたあと、少量のコーヒー豆を挽いて完全に洗浄剤をはきだす必要がある。この方法だと、定期的に洗浄剤を購入する必要があることやコーヒーを無駄にしてしまうこと、洗浄剤をミルに入れることに私は少し抵抗があった。
そのため、推奨方法ではないが、分解してブラシで掃除できそうだったので、後日掃除の仕方をブログにしようと思う。
- 挽いたときの粉の飛び散り
コーヒー豆を挽くと豆と刃がこすれ静電気が起きるため、吹き出し口近くに飛び散ってしまうことがある。私が使用していた、カリタネクストG2は「静電気除去装置」がついているので、飛び散りはほとんど無く綺麗に使えていたため、つい気になってしまった。でも、この現象はしょうがないものなので、我慢するしかない…。(そう考えると、ネクストG2はすごい!)
最近、RDT(Ross Droplet Technique)という、豆を挽く前にあらかじめスプレーで湿らせ、静電気の発生を抑える方法もあるので、それをするとある程度改善されそう。
また、私はスプレーを用意するのが手間なので、当分の間は吹き出し口にカップを近づけて使用してみます。(笑)
以上、「マールクーニックX54」のご紹介でした。いくつか気になる点をあげてしまいましたが、それを超えるぐらいデザインも実力も非常に満足いくものでした。幅広い挽き目が可能でデザイン性の高い電動ミルを探している方はぜひチェックしてみてください。オススメです。購入はメリタジャパンの通販サイトで購入するのがお得です。(※2023/2/4時点)
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